さっちゃんの雑記帳

病気、仕事、虐待の経験をだらだら書きます

病気になって、ゴミ屋敷を卒業しようと思った話

うつ病双極性障害)と診断されるまでは、散らかり放題の部屋に住んでいました。でも、休職中にいろんな雑念を振り払いたくて断捨離してからは、随分気持ちが楽になりました。

今回はゴミ屋敷脱出についてまとめてみました。

 

  1.  ゴミ屋敷に住んでいた頃
  2. ミニマリズムを知って、断捨離を決断した
  3. 嫌なことを思い出すものも思い切って捨てた
  4. 手放して変わったこと

 

 1.    ゴミ屋敷に住んでいた頃

うつ病と診断される前は、正直ゴミ屋敷に住んでいました。

もともと捨てられない性格で、100均で買ったリップやタッパーですら大事に取っていました。取っておくというよりは、捨てることに罪悪感があって、見えないところにぎゅうぎゅうに詰め込んで気をそらしてきました。

 部屋が散らかっていることは重々承知していたけれど、仕事が忙しいことを言い訳にして放置してました。でも、ヘトヘトになって帰宅するたびに雑然とする部屋を見てさらに気持ちが萎えていました。

洗濯したのかしてないのかわからない服に囲まれながらコンビニ飯を食べて、いつ買ったか分からない化粧品の溢れる浴室でシャワーを浴び、ベッドの上に何重にも積み上げられたものたちをかき分けて作ったわずかなスペースに体を滑り込ませて寝ていました。

働き始めてからのストレス発散は買い物しかなくて、安いカットソーやパンツを毎週買っては少しだけ満足してました。そんなことを繰り返すうちに、クローゼットは着ない服で開けるのも大変で、プラケースを買い足して詰め込み、あふれた服は外に出っぱなしの状態になっていきました。

休職してからは、足の踏み場もない部屋でろくに動けず、食べ物も買いに行けず、宅配の介護食を買ってお腹を満たしては布団の中で泣く生活をしていました。何も希望が持てませんでした。

 

 2.   ミニマリズムを知って、断捨離を決断した

ある日、病院の待合室にミニマリストの方の本があって、なんとなく手にとって読みました。

無駄なものが何もない、お気に入りのものだけに囲まれた空間。ものが少ないからこそいつでも掃除できて、常に清潔に過ごせる部屋を見て、目から鱗でした。こんな生活をしてみたい!と思いました。

それからはミニマリストのブログを読み漁って、図書館に通って片付け本を何冊も読みました。断捨離をする人の多くが、鬱屈した状況を打破したい一心で片付けを決意した人たちで、うつ病経験者の記事もありました。だんだん「もしかしたら部屋を綺麗にしたら、私も何か変わるかもしれない」と思うようになりました。

手始めに、明らかなゴミを捨てていきました。

擦り切れた靴下、大量のダイレクトメール、高校の頃に着ていた趣味の悪い服…。見つけるたびに「なんでこんなもの持ってるんだ」とびっくりしました。大きいサイズのゴミ袋いっぱい、全部で20袋くらいは捨てたと思います。

まだ使えるし…と思って捨てられなかったスチールラックやカラーボックス、実家から送りつけられた型落ちのテレビも手放しました。段ボールに入れたままにしていた大学や高校の頃のノート、一回も開いたことのない同窓会名簿や卒業アルバムも捨てました。

 

 3.   嫌なことを思い出すものも思い切って捨てた

捨てるのに勇気がいるものもありました。母から引越しの際に持たされたり、プレゼントされたものは「捨てたら何か言われるかもしれない」と戸惑いました。

でも正直いって、とても私の趣味には合わないものでした。プレゼントされた服は、真っ黒でラメやスパンコールがギラギラしてて、いつ着るんだ…って思うものばかり。それでも「これ、高かったんだから!」と言われて渡されたものを捨てるのは気が滅入りました。

そんなときにも、ミニマリストのブログに背中を押されました。「プレゼントだからといって持っている必要はない。自分が必要ないなら手放していい」と書いてあって、思い切ってフリマサイトに掲載しました。いくつか売れたときに「私のところで日の目を見ないよりずっといい」と吹っ切れました。

他にも、ボロボロの裁縫箱(なんと母の友人の結婚式の引き出物!)や昭和レトロすぎるお下がり、「便利だから!」と言われて送られた100均グッズまであって、どれも捨てました。

母のものが視界から消えていくと、想像以上に気分が晴れました。もしかしたら、こういったものにも気持ちが毒されていたのかもしれません。

 

 4.   手放して変わったこと

退職して社宅から出なきゃならなくなった時、初任給で買ったベッドをジモティーで手放しました。あるご夫婦が引き取りに来てくれたとき、「娘がこれから一人暮らしするんです。欲しがっていたデザインそのもので、とても喜んでいます」と言われて、すごく心が暖かくなりました。あのベッドには、ぜひ新しい持ち主の元で活躍して欲しいと思っています。

今は随分狭い部屋に住んでますが、ものを少なくしたことで収納にも余裕があり、部屋も掃除しやすくなりました。前の部屋よりもずっと好きな空間です。

 

部屋の乱れは心の乱れ。これからも気持ちが荒んだら瞑想のつもりで掃除片付けをしたいと思います。